新婚旅行でキューバを訪れて以来、その魅力に取り憑かれているべんすけです!このブログでは、僕が再訪を夢見るキューバの奥深さを、初心者の方にも分かりやすくお伝えしています。今回は、キューバの激動の歴史、そしてフィデルカストロやチェ・ゲバラの社会主義革命の足跡をたどる旅にご案内します。過去に思いを馳せ、キューバの人々の精神に触れる感動体験が、あなたを待っています!
キューバの歴史を彩る光と影
キューバの歴史は、その魅力的な文化と深い関連があります。ここには、原住民の時代からスペインによる植民地支配、そして革命という激動の時代を経て現在に至るまでの物語が詰まっています。
- 先コロンブス期とスペイン植民地時代: ヨーロッパ人が到達する以前から、キューバにはタイノ族などの先住民が暮らしていました。しかし、1492年にクリストファー・コロンブスが上陸して以降、キューバはスペインの植民地となり、豊かな土地は砂糖のプランテーションとして開発されました。アフリカからの奴隷貿易も盛んに行われ、現在のキューバ文化に多大な影響を与えています。この時代の面影は、特に古い街並みに色濃く残されています。
- 独立運動とアメリカ合衆国との関係: 19世紀後半には、スペインからの独立を目指す運動が活発化します。ホセ・マルティなどの英雄たちが独立のために戦いましたが、最終的にはアメリカ合衆国の介入により、形式的な独立を果たしました。しかし、その後もアメリカの強い影響下に置かれ、政治的・経済的な不安定さが続きました。
- キューバ革命とその後の社会主義国家へ: 20世紀半ば、貧富の格差や政府の腐敗に不満を抱いた人々は、フィデル・カストロやエルネスト・チェ・ゲバラらの指導の下、武装革命を開始します。そして1959年、バティスタ政権を打倒し、社会主義国家への道を歩み始めました。この革命は、キューバだけでなく世界中に大きな影響を与え、冷戦期においては国際情勢の重要な焦点となりました。
このような複雑で波乱に満ちた歴史が、今のキューバの街並みや人々の精神性、そして文化を形作っています。この歴史的背景を知ることで、キューバの旅はより深みのあるものになるでしょう。
1. 時が止まった世界遺産の街「トリニダー」:スペイン植民地時代の面影を辿る
キューバ中央部に位置するトリニダーは、まるで時間が止まったかのような美しい古都です。16世紀にスペイン人によって建設され、砂糖産業で栄えたこの街は、今も当時の面影を色濃く残しています。

見どころ:
- 石畳の道とコロニアル建築: 街を歩けば、石畳の道がどこまでも続き、色鮮やかなコロニアル調の邸宅が軒を連ねています。パステルカラーの壁や赤い屋根、木製のバルコニーが織りなす風景は、絵葉書のように美しいです。当時の富裕なプランテーション所有者たちの暮らしが目に浮かぶようです。
- マヨール広場: 街の中心にあるマヨール広場は、かつてサトウキビの取引や奴隷売買が行われ、その農園主たちの繁栄を物語る歴史的建造物に囲まれています。広場に面した「ロマンティコ博物館」や「カンテーロ宮殿」では、当時の貴族の暮らしや豪華な調度品を見学できます。
- トリニダー市立歴史博物館(Museo Histórico Municipal de Trinidad): 旧サンチェス・イスナガ邸を改装した美術館で、19世紀のトリニダーの富裕層の生活様式を垣間見ることができます。展望台からは街まよーる広場など街並みが一望でき、植民地時代の面影を上から眺めることができます。
トリニダーは、ただ美しいだけでなく、当時の人々の暮らしや文化に触れることができる生きた博物館のような街です。ゆっくりと散策しながら、古き良きキューバの息吹を肌で感じてみてください。
2. 革命の胎動を感じる「サンティアゴ・デ・クーバ」:革命の火蓋が切られた地
キューバ東部に位置するサンティアゴ・デ・クーバは、キューバ第二の都市であり、ハバナからは飛行機、バス、列車での移動になります。何よりもキューバ革命の発祥の地としてその名を刻んでいます。チェ・ゲバラがキューバに上陸する以前から、この地で革命の狼煙が上がっていたのです。
見どころ:

- モンカダ兵営博物館(Cuartel Moncada): 1953年7月26日、フィデル・カストロ率いる革命勢力が最初に襲撃したのがこの兵営です。革命の象徴的な場所であり、現在は博物館として当時の銃弾の跡や、襲撃に使われた武器、革命家たちの写真などが展示されています。ここからキューバ革命の激動の歴史が始まったことを実感できるでしょう。
- セスペデス広場(Parque Céspedes): 街の中心にある広場で、周辺にはカテドラルや旧市庁舎などの歴史的建造物が並びます。革命後、フィデル・カストロが勝利宣言を行った場所としても知られています。
- サンタ・イフィヘニア墓地(Cementerio Santa Ifigenia): キューバの国民的英雄ホセ・マルティをはじめ、フィデル・カストロや革命の英雄たちが眠る特別な墓地です。厳かな雰囲気の中で、キューバの歴史を彩った偉人たちに敬意を表することができます。
サンティアゴ・デ・クーバは、革命の始まりの地として、その歴史的意義を強く感じられる場所です。ここでキューバ革命の原点に触れ、その後の展開への理解を深めてください。
3. 革命の聖地「サンタクララ」:チェ・ゲバラの魂に触れる旅
キューバ革命の英雄、エルネスト・チェ・ゲバラの足跡をたどるなら、サンタクララは外せません。キューバ革命において重要な転換点となった「サンタクララ解放の戦い」が繰り広げられた場所であり、彼の遺骨が眠る聖地でもあります。
見どころ:

- チェ・ゲバラ記念碑&霊廟: サンタクララの中心にある革命広場には、雄大なチェ・ゲバラの像が立っています。その足元には、彼の有名な言葉「Hasta la Victoria Siempre(永遠の勝利まで)」が刻まれ、見る者の胸を打ちます。広場の裏手には、チェ・ゲバラと彼の戦友たちが眠る霊廟があり、厳粛な雰囲気に包まれています。
- チェ・ゲバラ記念館: 霊廟に隣接する記念館では、チェ・ゲバラの生い立ちから革命での活躍、そしてボリビアでの最期までを、写真や遺品、解説を通じて詳しく知ることができます。彼の人間性や思想に触れることで、キューバ革命の意義をより深く理解することができるでしょう。
- 装甲列車博物館(Tren Blindado): サンタクララ解放の戦いで、チェ・ゲバラ率いる革命軍が政府軍の装甲列車を襲撃した現場が保存されています。当時の列車や武器が展示されており、戦いの緊迫感を肌で感じることができます。この戦いが、バティスタ政権を崩壊させる決定打となったのです。
4. ハバナ(La Havana)
- 歴史的意義: スペイン植民地時代から独立、そして革命に至るまでのキューバのあらゆる歴史が凝縮された首都です。特にオールド・ハバナは世界遺産にも登録されており、植民地時代の面影が色濃く残ります。また、革命後は政治の中心となり、多くの歴史的な出来事の舞台となりました。
- 見どころ:
- オールド・ハバナ (La Habana Vieja): 石畳の道、コロニアル建築、歴史的広場(アルマス広場、カテドラル広場など)があり、植民地時代の雰囲気に浸れます。
- 革命広場 (Plaza de la Revolución): フィデル・カストロが演説を行った場所として知られ、ホセ・マルティ記念碑やチェ・ゲバラの巨大な顔のレリーフがあります。キューバ革命の象徴的な場所です。
- 革命博物館 (Museo de la Revolución): 元大統領宮殿を利用した博物館で、キューバ革命の歴史を詳細に学ぶことができます。グラントマ号(革命家たちがキューバに上陸した船)の実物も展示されています。
- 国立ホテル (Hotel Nacional de Cuba): かつてマフィアの会合が行われた場所でもあり、歴史的な重要人物が多数宿泊した格式高いホテルです。
- マレコン通り (Malecón): ハバナの海岸線に沿って続く遊歩道で、地元の人々の生活を感じながら、キューバの歴史を見守ってきた海を眺めることができます。
5. プラヤ・ヒロン / ピッグス湾 (Playa Girón / Bay of Pigs)
ピッグス湾上陸博物館 (Museo Girón): この地域の歴史と、ピッグス湾事件の経緯を伝える博物館です。当時の武器や写真、関連資料が展示されています。
歴史的意義: 1961年に亡命キューバ人部隊がアメリカの支援を受けて上陸し、カストロ政権打倒を試みた「ピッグス湾事件(湾岸上陸作戦)」の舞台となった場所です。この戦いはキューバ革命政府の完全な勝利に終わり、カストロ政権を確固たるものにしました。
まとめ
いかがでしょう?キューバの歴史に触れるにはここで紹介した多くの地を踏まないといけないでしょう。本来は、先住民の暮らしがありその歴史もあったはずですが、スペイン統治によっていなくなってしまい、実質コロンブス以降がキューバの歴史の始まりと言えるのかもしれません。ここでは、特にチェ・ゲバラと革命の歴史と結びつきの深い地域を紹介しています。あなたもぜひ、キューバの情熱を感じてみてくださいね。
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