2025.06.09
「キューバって、レトロで素敵だけど、一体どれくらい費用がかかるんだろう?」
憧れのキューバ旅行、いざ計画を立て始めると、まず気になるのが費用ですよね。特に、アメリカとは異なる独自の経済システムを持つキューバでは、一般的な海外旅行とは少し異なる物価感覚や支払い方法があるため、事前にしっかりと予算を把握しておくことが、安心して旅を楽しむための重要なポイントです。
この記事では、30代女性の皆さんが、憧れのキューバ旅行を賢く、そして充実したものにするための具体的な費用内訳と予算の立て方、そして旅費を賢く抑えるためのヒントを徹底解説します。
この記事を読めば、あなたのキューバ旅行の予算計画は完璧に!さあ、夢のキューバ旅行を実現しましょう!
1. キューバ旅行の全体像:予算目安は「約30万円~」
まず、トップ記事でも触れたように、7日間のキューバ旅行で1人あたりの予算は約30万円~が目安です。これは、航空券、宿泊費、食費、交通費、観光費、そして予備費まで含んだ金額です。
もちろん、旅行時期、滞在日数、そしてあなたの旅のスタイル(豪華なリゾートステイか、ローカルな体験を重視するか)によって、この金額は大きく変動します。
それでは、各項目の内訳を詳しく見ていきましょう。
費用内訳の目安(7日間・1人あたり)
項目 | 費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
航空券 | 約20万円~ | 乗り継ぎ便、繁忙期、航空会社による価格変動大 |
医療保険 | 約5,000円~1万円 | 補償内容によって大きく変動 |
電子ビザ | 2,820円~4,000円程度 | 代理店や時期により変動あり |
D’Viajeros | 無料 | オンライン登録システムのため |
宿泊費(6泊) | 4万円~ | 中級ホテルで1泊約7,000円~2万円、カサ・パルティクラールはより安価 |
食費 | 2万円~ | ローカルな食堂を利用すればもっと抑えられる |
交通費 | 5,000円~1万円 | 長距離移動や市内移動で変動 |
観光・アクティビティ費 | 1万円~3万円 | 博物館、ツアー、ショー、オプショナルツアーなど |
その他(お土産、予備費など) | 2万円~3万円 | Wi-Fiカード、チップ、お土産代など |
合計 | 約30万円~ |
2. 航空券:旅費の約6割を占める最重要項目!
キューバ旅行の費用の中で、最も大きな割合を占めるのが航空券です。予算の大部分を占めるからこそ、賢く手配して賢く節約したいところ!
- 目安:約20万円~(往復)
- 直行便がないため、アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどを経由する乗り継ぎ便が一般的です。乗り継ぎ回数や時間、航空会社によって価格が大きく変動します。
- フライト時間:乗り継ぎを含めて約20~30時間かかります。体力的に余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
航空券を賢く手配するヒント
- 早期予約が鉄則!: 特に11月~4月の乾季のベストシーズンは、早ければ早いほどお得な航空券が見つかりやすいです。出発の半年前~3ヶ月前を目安に予約を検討しましょう。
- 比較サイトを徹底活用: 「スカイスキャナー(Skyscanner)」や「Google Flights」などの航空券比較サイトで、複数の航空会社の料金を一括で比較しましょう。
- 柔軟な日程を検討する: もし可能であれば、出発・帰国日を数日ずらすだけで料金が大きく変わることがあります。比較サイトの「柔軟な日程」機能などを活用してみましょう。
- 経由地を検討する: カナダ(トロント、モントリオールなど)やメキシコシティ経由のフライトは比較的選択肢が多く、料金も抑えやすい傾向にあります。アメリカ経由の場合、乗り継ぎ時にESTAやビザが必要になる可能性があるため、事前に確認が必要です(アメリカ入国履歴の注意点を再度確認!)。
- セールやキャンペーンをチェック: 航空会社や旅行会社のメルマガ登録をして、不定期に開催されるセールやキャンペーン情報を逃さないようにしましょう。
3. 宿泊費:滞在スタイルで大きく変わる!
キューバの宿泊は、ホテルと「カサ・パルティクラール」の2つの選択肢が主流です。それぞれの特徴を知って、あなたの旅のスタイルと予算に合った選び方をしましょう。
- 目安:6泊で4万円~
3-1. キューバならではの滞在体験「カサ・パルティクラール」
- 価格帯:1泊 30~50CUP(約4,500円~7,500円)程度
- **カサ・パルティクラール(Casa Particular)**は、キューバの一般家庭の空き部屋を借りる民泊のこと。ゲストハウスのような感覚で利用できます。
- 魅力: キューバの暮らしを肌で感じられ、地元の人々との交流が楽しめるのが最大の魅力。ホストがおすすめのレストランや観光スポットを教えてくれたり、朝食や夕食(有料)を提供してくれたりすることも。旅費を抑えつつ、アットホームな体験ができます。
- 予約方法: Airbnbなどのオンライン予約サイトで探すか、現地に到着してから看板がある家を訪ねることも可能です。人気のカサは早めの予約がおすすめです。
3-2. 快適重視なら「ホテル」
- 価格帯:1泊 7,000円~2万円(中級クラス)
- ハバナには歴史あるコロニアルホテルや、新市街にモダンなホテルがあります。バラデロには、ビーチ沿いにオールインクルーシブのリゾートホテルが立ち並びます。
- 魅力: エアコン完備、プール、レストラン、バーなど施設が充実しているのが特徴。特にバラデロのオールインクルーシブホテルは、食事や飲み物、アクティビティ代が宿泊費に含まれているため、現地での出費を気にせず贅沢なリゾートステイを楽しめます。
- 注意点: 国営ホテルが多く、サービスレベルや設備が日本のホテルとは異なる場合もあります。ネット環境もまだ不十分な場合があります。
宿泊費を抑えるヒント:
- カサ・パルティクラールを積極的に活用する: 快適さよりもローカル体験や費用を優先するなら、カサが断然お得です。
- オフシーズンを狙う: 5月~10月の雨季は、ホテル代が比較的安くなる傾向があります。
- グループ旅行: 友人とのグループ旅行なら、部屋をシェアして宿泊費を分担できます。
4. 食費:ローカルフードを美味しく楽しむ!
キューバの食費は、利用する場所によって大きく変わります。せっかくなら、地元の人に愛されるローカルフードを味わってみましょう!
- 目安:1日約3,000円~5,000円(7日間で2万円~)
食事の選択肢と価格帯
- パラダール(Paladar):
- 価格帯:1食 10~25CUP(約1,500円~3,750円)程度
- 個人経営のレストランで、家庭的な雰囲気で美味しいキューバ料理が楽しめます。観光客向けに洗練されたお店から、地元色が強い素朴なお店まで様々。
- 魅力: 伝統的なRopa Vieja(煮込み牛肉)やArroz con Frijoles(豆ご飯)など、本格的なキューバ料理を味わえます。
- 国営レストラン:
- 価格帯:1食 5~15CUP(約750円~2,250円)程度
- 比較的安価ですが、味やサービスはパラダールに劣ることも多いです。
- ストリートフード・屋台:
- 価格帯:1食 1~5CUP(約150円~750円)程度
- サンドイッチやピザ、フルーツジュースなど、手軽に食べられるものが豊富。おやつや軽食にぴったりで、とにかく安く済ませたい時に重宝します。
- ホテルのレストラン・バー:
- 価格帯:1食 20~40CUP(約3,000円~6,000円)以上
- 観光客向けの高級ホテルでは、欧米の食事スタイルに合わせたメニューが多く、価格も高めです。
食費を抑えるヒント:
- パラダールや屋台を積極的に利用する: 現地の味を楽しみつつ、食費を抑えられます。
- カサ・パルティクラールで朝食を: カサでは通常、5CUP(約750円)程度でボリューム満点の朝食を提供してくれることが多いです。
- 飲み物は地元産を: 水以外は、地元産のビールやラムベースのカクテル(モヒート、ダイキリなど)は比較的安価です。
5. 交通費:移動手段もキューバらしさ満載!
キューバでの移動は、クラシックカーに乗れたり、地元の人との交流があったりと、それ自体が観光体験になります。
- 目安:5,000円~1万円(滞在都市数や移動距離による)
長距離移動の選択肢
- ビア・スールバス(Viazul Bus):
- 観光客向けの長距離バス。主要都市間を結び、比較的快適で安全です。
- 料金: ハバナ~トリニダーで約25CUP(約3,750円)、ハバナ~バラデロで約10CUP(約1,500円)程度。
- 予約: 事前にオンライン(Viazulの公式サイト)での予約が推奨されます。特にハイシーズンは席が埋まりやすいです。
- コレクティーボタクシー(Colectivo Taxi):
- 複数人で乗り合い、同じ方向へ行く客を乗せて走るタクシー。バスよりも早く、ドア・ツー・ドアのサービスが受けられます。
- 料金: バスより高めですが、乗り合いなので通常のタクシーよりは安価。事前に値段交渉が必要です。
- 交渉術: 乗る前に必ず目的地と料金を確認し、交渉しましょう。
市内移動の選択肢
- タクシー(クラシックカー含む):
- ハバナの街を彩るクラシックカータクシーは、ぜひ一度は乗ってみたいもの。
- 料金: 距離によって交渉。相場を知っておくことが大切です(例:旧市街内なら5CUP程度)。
- 注意点: 乗る前に必ず料金を確認し、合意してから乗りましょう。メーターがないことがほとんどです。
- ココタクシー・リキシャ:
- 黄色いココナッツ型の三輪タクシー(ココタクシー)や、自転車タクシー(リキシャ)も人気です。
- 料金: 短距離向けで安価。これも交渉制です。
- 徒歩:
- ハバナ旧市街やトリニダーの街中は、徒歩での散策が最適。交通費を抑えられるだけでなく、街の雰囲気や細い路地裏の発見を楽しめます。
交通費を抑えるヒント:
- ビア・スールバスを活用する: 時間に余裕があるなら、最も経済的な選択肢です。
- 市内はできるだけ歩く: 散策を楽しみながら交通費を節約できます。
- タクシーは相乗りや交渉を: コレクティーボタクシーや、複数人でタクシーをシェアすることで費用を抑えられます。
6. 観光・アクティビティ費:キューバの魅力を体験!
キューバには、歴史的な観光スポットから、自然を満喫できるアクティビティまで盛りだくさん!
- 目安:1万円~3万円
主なアクティビティと費用例
- 博物館・美術館の入場料: 5~15CUP(約750円~2,250円)程度
- クラシックカーツアー: 1時間20~40CUP(約3,000円~6,000円)程度(貸し切り)。グループなら割安に。
- 葉巻工場見学: 10CUP(約1,500円)程度
- ショー鑑賞:
- トロピカーナショー: 食事・ドリンク付きで100CUP(約15,000円)以上。
- ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ系のライブ: 20~40CUP(約3,000円~6,000円)程度。
- ビニャーレス渓谷での乗馬体験: 半日で20~30CUP(約3,000円~4,500円)程度。
- ビーチでのマリンアクティビティ(バラデロ): 内容によるが、シュノーケリングツアーなどで20~50CUP(約3,000円~7,500円)程度。
観光費を抑えるヒント:
- 無料の観光スポットを楽しむ: マレコン通りでの夕日鑑賞、旧市街の散策、公園での人々との交流などは無料です。
- 事前にチケットを予約: 人気のショーなどは、ツアー会社を通じて事前に予約しておくと割引がある場合や、スムーズに入場できます。
- 現地ツアーは交渉する: 英語が話せるなら、現地のツアーデスクなどで直接交渉してみるのも手です。
7. その他:見落としがちな出費も忘れずに!
忘れがちな細かい出費も、合計すると意外と高くなることがあります。
- 目安:2万円~3万円
- お土産代:
- ラム酒、葉巻、コーヒー、木工品、革製品、絵画などが人気です。相場は様々ですが、市場で交渉したり、お土産専門店でじっくり選んだりするのも楽しい時間です。
- Wi-Fiカード(ETECSAカード):
- キューバのインターネット環境はまだ限定的で、Wi-Fiスポット(公園やホテルなど)での接続が主です。接続には国営通信会社ETECSAが発行するプリペイドカードが必要です。
- 料金: 1時間1~2CUP(約150円~300円)程度。正規販売所(ETECSAオフィス)で購入するのが最も安価ですが、行列に並ぶ必要があります。ホテルなどで買うと少し高くなります。
- チップ:
- キューバにはチップの習慣があります。レストラン、タクシー、ホテルのポーター、トイレの清掃員、ミュージシャンなど、様々な場面で渡す機会があります。
- 目安: レストランでは料金の10%程度、タクシーは端数、ホテルポーターや清掃員には1CUP程度。チップ用の少額紙幣(CUP)を多めに用意しておきましょう。
- 生理用品などの日用品:
- キューバでは日本のものと同じ品質の生理用品や化粧品を手に入れるのは難しいです。普段使い慣れているものは日本から持参しましょう。
- 予備費:
- 急な出費や、体調不良、予期せぬトラブルに備えて、全体予算の10~20%程度の予備費を用意しておくと安心です。
8. 物価のリアル:観光客向けと地元民の差
キューバの物価は、観光客向けと地元民向けで大きく異なるのが特徴です。
- 観光客向けのサービス(高級ホテル、一部のレストラン、観光客向けタクシーなど)は、日本とほぼ同じか、それよりも少し安い程度です。
- 一方で、ローカルな食堂や市場、公共交通機関などは、非常に安価です。
- この差を理解し、ローカルな場所を積極的に利用することで、旅行費用を大きく抑えることができます。
9. 予算を賢く抑えるためのQ&A / TIPS
Q. 食費を抑えるには、どうすればいい? A. 地元の人が通う「パラダール」や、屋台のストリートフードを積極的に利用しましょう。カサ・パルティクラールでの朝食もお得です。
Q. 宿泊費を安くするには? A. ホテルよりも、キューバならではの「カサ・パルティクラール」の利用が断然お得です。より深くキューバ文化に触れることもできますよ。
Q. 現金はどれくらい持っていくべき? A. キューバは基本的に現金社会です。クレジットカードは限定的な利用となるため、滞在日数分の支払い+予備費として、十分なキューバ・ペソ(CUP)を用意しましょう。ユーロやカナダドルなど、両替しやすい外貨を日本から持参するのが賢明です。
Q. クレジットカードは使えないの? A. アメリカ系の金融機関以外で決済されるVISAやMasterCardは一部の場所で使えますが、利用できる場所は限られており、接続不良で使えないことも頻繁にあります。現金支払いが基本と心得ておきましょう。
Q. 両替はどこでできる? A. 空港、ホテル、または国営両替所「CADECA(カデカ)」で両替が可能です。パスポートの提示が必要です。
10. まとめ:事前の計画で、あなただけの最高のキューバ旅を!
キューバ旅行の費用は、航空券が大きなウェイトを占めるものの、現地の過ごし方次第で賢く調整することが可能です。カサ・パルティクラールやパラダールを積極的に活用し、地元の人々との交流を楽しみながら旅費を抑えることができます。
事前の情報収集としっかりとした予算計画は、あなたのキューバ旅行をより豊かで忘れられないものにするための大切なステップです。このガイドを参考に、あなただけの最高のキューバ旅を計画してくださいね!
[次の記事へ] 予算の計画ができたらいよいよ出発!でも、現地の治安や医療事情も気になりますよね。 「30代女性のためのキューバ旅行 完全ガイド:治安・医療編」へ続く…
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