キューバでの滞在を計画する際、ホテルは多くの旅行者にとって安心感と快適さを提供する主要な選択肢です。現地の文化に浸るカサ・パルティクルも魅力的ですが、ホテルならではのサービスや設備は、特に初めてキューバを訪れる方や、リラックスした時間を過ごしたい方に最適です。
この記事では、キューバにあるホテルの種類から、賢い予約方法、そしてホテルならではのメリット・デメリット、さらに快適な滞在を実現するためのヒントまで、詳しく解説していきます。あなたのキューバ旅行が、よりスムーズで忘れられないものになるよう、キューバホテルの全てをお伝えします。
1. キューバのホテルの多様な顔:種類と特徴を知る
キューバのホテルは一様ではありません。旅のスタイルや目的に合わせて、最適なタイプを選ぶことが重要です。
- 国営ホテル (Historical/City Hotels):
- 特徴: ハバナ旧市街など主要都市の中心部に多く、歴史的建造物を改築したものが多数あります。独特のクラシックな雰囲気と、キューバの歴史を感じさせる内装が魅力です。
- 注意点: 建物が古いため、最新設備は期待できない場合があります。サービスのペースが日本の基準とは異なることも。しかし、その雰囲気自体が旅の一部となるでしょう。例:ハバナのホテル・ナシオナル、ホテル・イングランド。
- 外資系リゾートホテル (All-Inclusive Resorts):
- 特徴: バラデロ、カヨ・ココ、オルギンといったビーチリゾート地に集中しています。Melia、Iberostar、Blue Diamondなどの国際的なチェーンが運営しており、食事、飲み物、アクティビティなどが宿泊費に含まれるオールインクルーシブ形式が主流です。
- 魅力: 美しいビーチ、プール、豊富なレストラン、バー、エンターテイメント、スパなど施設が充実しており、ホテル内で全てを完結できる快適さがあります。
- ブティックホテル (Boutique Hotels):
- 特徴: 最近増えている小規模でデザイン性の高いホテル。特にハバナ旧市街などで見られます。個性的で上質なサービスを提供する傾向があります。
- 魅力: 隠れ家のような雰囲気で、よりパーソナルな滞在を楽しめます。
- 中級・ビジネスホテル:
- 特徴: 主要都市に点在し、観光やビジネス利用に適しています。基本的な設備とサービスが揃っており、比較的リーズナブルな価格帯です。
2. 事前準備が鍵!キューバのホテルの予約方法
キューバのホテルの予約は、他の国とは異なる注意点があります。
- オンライン予約サイトの活用:
- Booking.com、Expedia、Hotels.comなどの主要なサイトで多くのキューバのホテルを検索・予約できます。ただし、サイトによっては表示されるホテルや決済方法が限定されることがあります。
- 特にアメリカの制裁の影響で、一部のホテルがリストから外れたり、アメリカ系のクレジットカードが使用できない場合があります。
- ヒント: 予約前にホテルのポリシーや支払いオプションをよく確認しましょう。
- ホテル公式サイトからの予約:
- 一部の国際チェーンホテルは、公式サイトから直接予約が可能です。
- 旅行会社のツアー利用:
- 航空券、宿泊、送迎などがセットになったツアーは、手配の手間が省け、現地でのサポートも期待できるため、特にキューバ初心者の方には安心です。日本の旅行会社がキューバ専門のツアーを企画している場合もあります。
- 早めの予約が重要: 人気のホテルや観光シーズンのピーク時(クリスマス、年末年始、イースター、7~8月など)は非常に混み合います。半年~数ヶ月前からの予約をおすすめします。
3. ホテル滞在のメリット・デメリットを徹底比較
ホテル宿泊には、カサ・パルティクルにはない独自のメリットとデメリットがあります。
メリット
- 安定したサービスと設備: 24時間対応のフロント、ハウスキーピング、ルームサービスなど、国際的な水準に近いサービスが期待できます。電力や水の供給も比較的安定しています。
- 充実したアメニティ: タオル、石鹸、シャンプーなどの基本的なアメニティが揃っており、荷物を軽減できます。
- プライバシーの確保: 個室だけでなく、ホテル全体がプライベートな空間として設計されているため、気兼ねなく過ごせます。
- セキュリティ体制: 24時間体制の警備や監視カメラがあり、カサ・パルティクルよりも高いセキュリティが期待できます。
- 付帯施設の利用: プール、ジム、スパ、複数のレストランやバー、ビジネスセンターなど、ホテル内で楽しめる施設が充実しています。
- Wi-Fiアクセス: 多くのホテルでWi-Fiが利用可能です(有料の場合が多いですが、カサ・パルティクルより安定している傾向があります)。インターネットカード「NAUTA」を購入して利用する場合もあります。
デメリット
- 宿泊費用が高い: カサ・パルティクルと比較して、一般的に宿泊費は高くなります。特に人気のリゾートホテルは高価です。
- 現地の文化体験の機会が減少: ホテルは観光客向けに整備されているため、地元の人々との交流や、キューバの日常生活に触れる機会は少なくなります。
- 食事の選択肢の偏り: ホテル内のレストランは国際的なメニューが多く、現地のディープな家庭料理を味わう機会は減る傾向があります。
- 古さやメンテナンスの問題: 特に国営の古いホテルでは、設備が老朽化していたり、メンテナンスが行き届いていないと感じる場合もあります。過度な期待はせず、その雰囲気も含めて楽しむ姿勢が大切です。
- インターネット接続の限界: Wi-Fiは利用できるものの、速度や安定性は日本の都市部とは比べ物になりません。ビジネス利用などで高速接続が必要な場合は注意が必要です。
4. 快適なホテル滞在のための実践的ヒント
- 電圧とプラグ: キューバの電圧は110V/220Vが混在しており、プラグはA型とB型が主流です。変換プラグや変圧器の準備を忘れずに。
- チップ: ホテルのポーターや清掃係、ルームサービスなど、サービスを受けた際には少額のチップ(CUPまたはMLC)を渡すのが一般的です。
- 水不足への備え: 時折、水圧が弱くなったり、断水があったりする場合があります。ペットボトルの水を多めに準備しておくと安心です。
- 現地の通貨: ホテル内ではMLC(自由兌換通貨)での支払いが求められることが多いです。事前に両替の計画を立てておきましょう。
- サービスは「キューバ時間」: チェックイン・チェックアウトやレストランでのオーダーなど、サービスの進行がゆったりしていることがあります。焦らず、キューバの時間の流れを楽しむくらいの気持ちでいましょう。
- 貴重品の管理: ホテルのセーフティボックスを積極的に利用し、貴重品は厳重に管理しましょう。
5. まとめ:あなたにとっての最適なホテル選びを
キューバのホテルは、それぞれの個性と魅力を持っています。高級リゾートで非日常を満喫するもよし、歴史あるホテルでタイムスリップ気分を味わうもよし。
ちなみに僕が新婚旅行で行ったハバナでは「ハバナ・リブレ」っていうホテルに泊まりました。キューバの中では結構上位に来るホテルですけど、日本的感覚でいうと・・・・。でも、それもこれも全部楽しい思い出です。セキュリティ面で危ないって思うこともありませんでしたしね。
カサ・パルティクルでは得られない快適さや安心感を求めるなら、ホテルは最適な選択肢です。この記事を参考に、あなたのキューバ旅行のスタイルや目的にぴったりのホテルを見つけて、素晴らしい旅の思い出を作ってくださいね!
コメント