こんにちは、べんすけです！
キューバを旅する上で、最もユニークで、そして戸惑うのが「移動手段」です。街中を走るクラシックカーのタクシーから、長距離バス、そしてローカルな乗り合いタクシーまで、選択肢は豊富ですが、日本とは勝手が全く違います。
この記事では、キューバの交通手段を徹底的に解説し、特に初心者が迷いがちな料金交渉のコツや、安全な移動法について具体的にお伝えします。これを知っておけば、移動の不安はなくなりますよ！
1. キューバの主要な移動手段一覧
キューバの移動手段は、大きく分けて以下の4つです。旅の目的や予算に応じて使い分けましょう。
| 手段 | 特徴 | 用途 |
| タクシー | 料金交渉制。クラシックカー、近代車、ココタクシーなど。 | 市内短距離移動、空港送迎。 |
| Viazul（バス） | 予約必須の観光客向け長距離バス。快適で安全性が高い。 | 都市間の長距離移動（ハバナ～バラデロなど）。 |
| コレクティーボ | 乗り合いタクシー。ローカルな移動手段。 | コストを抑えた長距離移動。時間厳守は難しい。 |
| 列車 | ロマンはあるが、遅延・運休が多い。 | 旅情を楽しむ、時間に余裕がある方向けの選択肢。 |
2. タクシー（必須スキル：料金交渉）
観光客が最も頻繁に利用するのがタクシーです。料金はメーター制ではなく、乗車前の交渉で決まります。
🚨 クラシックカーが走り続ける理由
キューバでは、長らく続いた経済的な事情から、新しい自動車や部品がほとんど入ってきませんでした。そのため、街中を走る美しいクラシックカーの多くは、単に古いだけでなく、運転手やオーナーが**何十年もかけて自力で部品を工夫し、修理し続けている、まさに「走る歴史」**なのです。このキューバの人たちの創意工夫と技術力あってこそ、私たちはクラシックカーに乗るという特別な体験ができるのです。
🚗 クラシックカー、近代タクシー、ココタクシーの違い
- クラシックカー（民営の場合が多い）: 古いアメ車。主にハバナなどの市内移動で利用されますが、長距離移動も可能です（ただし近代タクシーより稀）。メーターがなく、必ず交渉が必要です。整備不良による故障やパンクのリスクを伴いますが、キューバらしい旅情を味わえます。
- 近代タクシー（公営の場合が多い）: エアコン付きで快適。外貨獲得のための公営（国営）タクシーの場合が多く、空港送迎や長距離移動の主要な選択肢となります。交渉は必要ですが、クラシックカーよりも相場が高めです。
- ココタクシー (Coco Taxi): ココナッツのような形の二人乗り三輪タクシー。観光地周辺での短距離移動や、移動そのものを楽しむのに最適です。ただし、観光客向けのため、通常のタクシーよりも割高になる傾向があります。
💡 料金交渉のコツ
- 相場を事前に把握: ホテルのスタッフやカサのオーナーに目的地までの相場を事前に聞いておきましょう。
- 毅然とした態度で: 提示された金額が高すぎると感じたら、自分の知っている相場を伝え、「高すぎる（Es muy caro）」とはっきり伝えましょう。
- 複数人に声をかける: 最初の運転手で決めずに、数人に声をかけ、最も安い料金を提示したタクシーを選びましょう。
3. 長距離移動の選択肢：Viazulバスと列車
都市間の移動には、バスか列車を選びます。信頼性を重視するならバス一択です。
🚌 3-1. 長距離バス（Viazul）
キューバで最も信頼性の高い長距離移動手段です。観光客が主な利用者で、エアコンやトイレが付いています。
- 予約が必須: 特にハイシーズンや週末はすぐに満席になるため、インターネットでの事前予約をおすすめします。
- 乗り場: 発車時刻の1時間前にはバスターミナルに到着し、チェックインを済ませましょう。
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🚂 3-2. 列車（時間に余裕がある方向け）
旅情はありますが、実用性には大きな注意が必要です。
- 信頼性は低い: キューバの列車は老朽化が進んでおり、数時間単位の遅延や突然の運休が日常茶飯事です。
- 利用の心構え: バスよりも安価ですが、「予定通りに着かなくてOK」と割り切り、「旅の経験」として楽しむ気持ちが大切です。時間厳守の予定がある場合は、絶対に利用を避けてください。
4. 現地民の知恵：コレクティーボ（乗り合いタクシー）
コレクティーボは、ルートが決まっている乗り合いタクシーです。タクシーよりも安く、バスよりも早く目的地に着ける場合があります。
- 利用方法: 幹線道路沿いで手を挙げ、行き先を伝えます。同じ方向に行く人が乗り合い、料金は途中で降車しても一律の場合が多いです。
- 注意点: 運賃は通常のタクシーの相場を知っている上で交渉しましょう。また、荷物が多い場合は断られることがあります。
5. 【最重要】安全に移動するためのヒント
現金総額を持ち歩くキューバでは、移動中も防犯対策が必須です。
- 乗車前の確認: タクシーに乗る前に、必ず料金と行き先を明確にし、曖昧な交渉は避けましょう。
- 荷物は肌身離さず: 荷物をトランクに入れる場合でも、貴重品（セキュリティポーチに入れたパスポート・大金）は必ず体に密着させた状態で持ち歩きましょう。
- 夜間の利用: 夜間は流しのタクシーを避け、ホテルのフロントやカサのオーナーに依頼して、信頼できる近代タクシーを手配してもらうことを強くおすすめします。長距離移動や空港利用は、確実性を重視するなら近代タクシーを選ぶのが賢明です。
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