こんにちは。べんすけです。
毎年1月15日はキューバの「科学の日」。 日本人にとって「科学」といえば、AI、ロボット、宇宙開発といったハイテクなイメージが強いですよね。でも、経済封鎖という厳しい環境にあるキューバにとっての「科学」は、もっと切実で、情熱的なものです。
今日は、この日が具体的に何を祝う日なのか、詳しく紐解いていきましょう。
1. なぜ「1月15日」なの?
1960年のこの日、ハバナで行われた式典でフィデル・カストロがこう言いました。 「わが国の未来は、科学者の未来でなければならない」 当時、識字率も低かったキューバが「武器ではなく、知識で自立するんだ!」と世界に宣言した記念すべき日なのです。
2. キューバが誇る「3つの科学分野」
キューバが「科学の日」に胸を張って発表するのは、主に以下の3つの分野です。
- 医療・バイオテクノロジー: これがキューバ科学の真骨頂です。自分たちでワクチンを開発し、肺がんの治療薬や糖尿病の足壊疽(あそ)を防ぐ薬など、世界が驚くような特許をいくつも持っています。「薬も自分たちで作る」のが彼らのプライドです。
コロナワクチンを友好国に送っていたニュースもありましたね。 - 農業科学(有機農業): 化学肥料が入ってこない時期が長かったため、天敵を利用した害虫駆除や有機肥料の研究が世界トップレベル。まさに「持続可能な科学」の先駆けです。
- 気象・環境科学: ハリケーンの通り道であるキューバは、気象予測の精度が非常に高い。限られた予算でいかに被害を防ぐか、という実益の科学です。
3. 「科学の日」には具体的に何をするの?
この日は、ただお祝いするだけでなく、以下のような具体的なアクションが行われます。
- 大学と研究所の連携会議: ハバナ大学などの主要大学と、全国にある約200の科学研究所が、その年の成果を競い合います。
- 「科学アカデミー賞」の授与: 1年間で最も国民の役に立った発明や発見に賞が贈られます。
- 地域コミュニティでの発表: 「大学の中の難しい話」で終わらせず、その成果がいかに農家や病院で役立っているかを、一般市民に向けてアピールする場が各地で作られます。
べんすけの独り言:日本との「科学」の違い
僕が面白いなと思うのは、キューバの科学が「人を生かすための科学」に特化していること。AIで便利さを追求するのではなく、ワクチンや食料、防災といった、生きていくために不可欠な分野に知恵を総動員しているんです。
「科学の日」に大学や研究所の活動を知ると、彼らが単に陽気なだけではなく、ものすごく知的で戦略的な一面を持っていることに驚かされます。
そもそも、キューバの人たちは自分で車やラジオを修理しながら生活してますしね。
日本のようなハイテクはないけれど、そこには「生き抜くための情熱」という、もう一つの科学の姿がある。1月中旬にキューバを訪れるなら、ぜひ現地のニュースで、誇らしげな科学者たちの顔を見てみてくださいね!

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