【ハバナ観光】ヘミングウェイがキューバで人生を語り続けた邸宅「フィンカ・ビヒア」へ

文化と歴史

こんにちは、べんすけです!
あなたは、ノーベル文学賞を受賞した文豪アーネスト・ヘミングウェイが、人生の約30年間をキューバで過ごしたことをご存知でしょうか? 彼が「老人と海」などの傑作を執筆したのが、ここハバナ郊外にある邸宅、フィンカ・ビヒア(Finca la Vigia)です。スペイン語で「見晴らしの良い農場」を意味するこの場所は、まさに彼の創作活動を支えた聖域でした。

実は、ヘミングウェイがこの邸宅を手に入れたのは1940年のこと。当時、家を借りていたヘミングウェイは、妻のポーリーン・ファイファーとの離婚後、新しいパートナーであるマーサ・ゲルホーンのために「誰がために鐘は鳴る」の収入でこの家を購入したとされています。彼が「キューバの人々へ」と遺言し、寄贈したこの家は、彼がアメリカに帰国した後の1961年に博物館として開館しました。

現在はヘミングウェイ博物館として、彼の生活がそのまま残されている貴重な場所です。


アクセスと見学情報

フィンカ・ビヒアはハバナ中心部から南東に約24km離れたサン・フランシスコ・デ・パウラ(San Francisco de Paula)にあり、タクシーを利用するのが最も一般的です。所要時間は通常約20〜30分程度です。タクシー料金は約500CUPですが、交渉次第になります。

  • 住所: San Francisco de Paula, km. 12,5 Caterra Central, Havana
  • 開館時間: 月曜日〜金曜日 10:00〜17:00、
         土曜日 10:00〜16:00
         日曜日休館
  • 休館日: 雨の日や特別日など、急な休館があるので、訪問前に確認するのがおすすめです。
  • 入場料: 125 CUP(現地で要確認)

彼の暮らしぶりを「覗く」ユニークな見学スタイル

フィンカ・ビヒアは、一般的な博物館と少し違います。なんと、建物の中には入れず、窓やドアから中を覗くというユニークなスタイルで見学するんです。 これは、ヘミングウェイが愛用した家具や蔵書などを保護するため。窓越しに、彼が愛した書斎、寝室、ダイニングルームなどをじっくり観察することができます。見学の所要時間は1〜2時間が目安です。

ヘミングウェイの「日常」がそのままに

窓から覗くと、まるで彼が今もそこにいるかのようなリアルな光景が広がっています。

  • 書斎とベッド: 彼は執筆の際、なぜか寝室のベッドサイドに置いた特製の書見台を愛用していたそうです。机に向かうのではなく、立ったまま執筆するそのスタイルからは、彼の強靭な精神力が感じられます。
  • 9,000冊の蔵書: 家中には約9,000冊もの本が所狭しと並べられています。読書家だったヘミングウェイの知的好奇心と、彼がどれだけ多くのインスピレーションを求めていたかが伝わってきます。
  • 愛猫たちの墓: 敷地内には、彼が可愛がっていた多くの猫たちのお墓があります。人間のお墓のように名前や生没年が刻まれており、動物たちへの深い愛情に胸が熱くなります。

「ピラール号」とプールが語る人生

庭に出ると、ヘミングウェイの人生を象徴する2つの場所があります。

  • 愛艇「ピラール号」: 広大な庭には、彼が釣りや探索に使っていた愛艇「ピラール号」が展示されています。この船は、「老人と海」に登場するカジキとの死闘を思い起こさせます。
  • 伝説のプール: このプールは、かつてハリウッド女優のエヴァ・ガードナーが裸で泳いだというエピソードでも有名です。プールサイドには、ヘミングウェイがここで過ごした楽しげな日々を想像させる椅子が置かれています。

まとめ:ヘミングウェイの「生き様」に触れる旅

フィンカ・ビヒアは、単なる観光地ではありません。ヘミングウェイの人生観や創作の原点、そしてキューバを深く愛した彼の「生き様」そのものが凝縮された場所です。 再訪を夢見る私にとって、このような歴史的な場所を子供たちに見せてあげることは、単に観光をする以上の意味があると思っています。 この場所を訪れることで、きっとあなたもヘミングウェイの物語に触れ、新たな感動と発見を得られるはずです。ぜひ、キューバ旅行の計画に加えてみてくださいね!

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