こんにちは、べんすけです!
キューバ・ハバナ旧市街を歩いていると、歴史を感じさせる建物やカラフルな街並みが目に飛び込んできますよね。そんな街のなかでも、ひときわ存在感を放っているのが「ホテル・アンボス・ムンドス(Hotel Ambos Mundos)」です。
このホテルは、ノーベル文学賞作家アーネスト・ヘミングウェイが執筆活動の拠点として愛した場所として知られています。彼がここでどのように過ごし、どんな作品を生み出したのか、その魅力と見どころをたっぷりご紹介します。
ヘミングウェイが愛した「常宿」の歴史
アンボス・ムンドス・ホテルは、1920年代に創業した歴史あるホテルです。ヘミングウェイは1932年から1939年にかけて、キューバを訪れるたびにこのホテルに長期滞在していました。
彼はここで短編小説『殺し屋』や、代表作のひとつである『誰がために鐘は鳴る』の執筆に取りかかったと言われています。ハバナ旧市街の活気と、このホテルの落ち着いた雰囲気が、彼の創作意欲をかき立てたのでしょう。
※1939年以降、ヘミングウェイはハバナ郊外にある自宅「フィンカ・ビヒア」を主な居住地としました。アンボス・ムンドス・ホテルは、その後もハバナ市内で仕事をする際の拠点として利用していたそうです。フィンカ・ビヒアについての記事はこちら→【ハバナ観光】ヘミングウェイがキューバで人生を語り続けた邸宅「フィンカ・ビヒア」へ
ホテル・アンボス・ムンドスの見どころ|ヘミングウェイの足跡をたどる
このホテルを訪れたら、ぜひチェックしてほしいポイントがいくつかあります。
- ヘミングウェイの部屋(511号室): かつてヘミングウェイが宿泊していた511号室は、現在は小さな博物館として一般に公開されています。彼が使っていたタイプライターや書籍、家具などが当時のまま残されており、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。 見学には料金がかかり、宿泊客以外は目安として100~200CUP(キューバ・ペソ)が必要です。ホテルの宿泊客は無料で入室できることが多いので、フロントで確認してみましょう。
- レトロな雰囲気のロビーとエレベーター: ホテルのエントランスを入ると、クラシックな内装のロビーが迎えてくれます。特に、昔ながらの鉄格子のエレベーターは必見。係員の方が手動で操作する様子は、まるで映画のワンシーンのようです。
- 絶景の屋上テラス: エレベーターで最上階へ上がると、ハバナ旧市街を一望できる開放的なテラスが広がっています。このテラスは、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
ハバナの風を感じるカフェ&レストラン
このホテルの魅力は、宿泊者でなくても気軽に立ち寄れることです。
- 屋上バー「アズコテア」: テラスに併設されたバーでは、ヘミングウェイが愛したモヒートやダイキリを味わうことができます。ハバナの街並みを眺めながら、キューバならではのカクテルを傾ける時間は、まさに至福のひとときです。
- 1階のレストラン「プラタノス」: ランチや軽食を楽しめるレストランは、旅行者でも入りやすい雰囲気。キューバ料理はもちろん、サンドイッチなどの軽食も楽しめます。
ホテル・アンボス・ムンドス宿泊情報
もしホテル・アンボス・ムンドスに宿泊するなら、クラシックで落ち着いた雰囲気の客室で、ヘミングウェイが過ごした時代に思いを馳せるのも素敵です。
- 部屋の雰囲気: 客室はシンプルながらも、レトロな家具や内装が施されており、趣があります。
- 価格帯: 時期や部屋のタイプによって変動しますが、1泊150〜250USドル(約2.2万〜3.7万円)が目安です。(キューバでは米ドルは使えない可能性があるので注意が必要)
- 予約のコツ: 公式サイトのほか、大手予約サイトからも予約できますが、人気のあるホテルなので早めの予約がおすすめです。
まとめ
アンボス・ムンドス・ホテルは、ヘミングウェイの足跡をたどりたい方はもちろん、ハバナ旧市街の歴史や雰囲気を深く感じたい方にもおすすめの場所です。宿泊しなくても、屋上バーでモヒートを飲んだり、511号室を見学したりするだけでも十分楽しめます。
コメント