【サンティアゴ・デ・クーバ徹底ガイド】音楽と革命の情熱が息づく街の歩き方

こんにちは！べんすけです。

キューバ旅のクライマックスは、東部に位置するキューバ第二の都市、サンティアゴ・デ・クーバです。ハバナがキューバの「顔」だとしたら、サンティアゴは「心臓」。サルサのルーツである「ソン（Son）」発祥の地であり、キューバ革命の口火が切られた「革命の街」でもあります。

ハバナからの長距離移動という壁はありますが、それを乗り越えた先に待っているのは、他都市では味わえない濃密な音楽と歴史の体験です。ここでは、街全体に満ち溢れる情熱に触れ、キューバの魂を感じることができます。

サンティアゴは、スペイン、フランス、ハイチ、そしてアフリカ系カリブ海の文化が混ざり合った独自の文化を育んできました。特に、キューバを代表する音楽ジャンル「ソン」が生まれた場所であり、街中どこへ行っても生演奏が鳴り響いています。

フィデル・カストロがモンカダ兵営を襲撃し、キューバ革命の第一歩を踏み出した場所でもあります。街のいたるところに、革命の熱い歴史が刻まれています。

ハバナからサンティアゴ・デ・クーバまでは約880km。東京から北海道までの距離に匹敵する長距離移動です。

移動手段	所要時間（目安）	費用と難易度	旅のヒント
飛行機（国内線）	約1時間半～2時間	高・確実	最も推奨。時間を大幅に節約でき、快適です。
Viazulバス	約14時間～18時間	中・難	時間がかかるが、観光客専用で最もメジャーな選択肢。
鉄道（汽車）	20時間～24時間以上	低・最難関	運行状況が極めて不安定。大幅な遅延・運休を覚悟する上級者向けで、初心者には推奨できません。

【結論】

時間に余裕がない場合、国内線フライトの事前手配が必須です。フライトの予約は、キューバ専門の旅行代理店を通じて行うのが最も確実です。鉄道はロマンがありますが、現実的な移動手段としてはViazulバスか飛行機を選びましょう。

宿泊は、地元のカサ・パルティクラルが基本です。

宿泊エリア： 観光の拠点となるセスペデス広場（Parque Céspedes）周辺の旧市街中心地がおすすめです。観光地へのアクセスが良く、夜間の移動も比較的安心です。
カサの選び方: 治安を考慮し、Airbnbなどのレビューサイトで評価が高く、ホストが信頼できるカサを選びましょう。

サンティアゴは起伏の多い街なので、歩きやすい靴で散策しましょう。

セスペデス広場： 街の中心であり、大聖堂や、征服者ディエゴ・ベラスケスの家（キューバ最古の家）に囲まれた歴史的なスポットです。
モンカダ兵営博物館（Museo 26 de Julio）： 革命の発端となったモンカダ兵営の跡地。銃弾の跡が残る外壁は、革命の歴史の重さを感じさせます。
サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城： 郊外に位置する世界遺産の要塞。ここから眺めるサンティアゴ湾の絶景と夕日は圧巻です。タクシーを利用して訪れる価値があります。
サンタ・イフィヘニア墓地： キューバ建国の父、ホセ・マルティの墓がある巨大な墓地。衛兵交代の儀式は必見です。

トリニダーのサルサとは一味違う、サンティアゴの「ソン」の夜を体験しましょう。

カーサ・デ・ラス・トラディシオネス： サルサのルーツであるソンを聴くには最高の場所の一つ。地元の人々も集い、観光客でも気軽に熱い音楽とダンスの輪に入れます。
カーサ・デ・ラ・ムシカ： サンティアゴのカーサ・デ・ラ・ムシカは、よりディープで熱狂的な雰囲気。ここで情熱的なダンスを体験すれば、キューバの魂に触れたと言っても過言ではありません。
【安全に楽しむ】 音楽に夢中になりすぎず、荷物から目を離さないようにしましょう。夜遅くカサへ帰宅する際は、必ずタクシーを利用してください。

サンティアゴはハバナと比べ、観光客が多く集まるエリアが限定されるため、以下の点に特に注意が必要です。

サンティアゴ・デ・クーバは、長距離移動の壁があるからこそ、訪れる価値のある特別な街です。ここで体験する熱狂的な音楽、濃密な歴史、そして人々の情熱こそが、キューバの真の魂です。

あなたのキューバ旅の集大成として、サンティアゴの情熱に全身で飛び込んでみてください。