こんにちは、べんすけです!
カリブ海に浮かぶ情熱の国・キューバには、ユネスコ世界遺産に登録された場所が なんと9カ所 もあります。
その数は中南米でもトップクラス。歴史、音楽、自然、建築、美しい街並み──キューバの多様な魅力が詰まった“生きた博物館”のような国なんです。
今回は、そんなキューバの世界遺産を「西部・中部・東部」に分けて詳しく紹介します。
ハバナを拠点に訪れられるスポットや、国内旅行で立ち寄りたい街もまとめているので、旅の計画にもぜひ役立ててください。
🌆 西部エリアの世界遺産
① ハバナ旧市街とその要塞群(1982年登録・文化遺産)
キューバの首都・ハバナの中心にある旧市街(ハバナ・ビエハ)は、スペイン植民地時代の街並みが今も残る歴史地区。
16〜19世紀の建物が並び、石畳の通りを歩けば、カテドラル広場、ビエハ広場、カピトリオなど見どころが次々に登場します。
また、海沿いには「モロ要塞」や「カバーニャ要塞」など、旧市街を守った要塞群がそびえ、
夜には「大砲の儀式(カノナソ)」も行われるなど、歴史ロマンを肌で感じられる場所です。
🚗 アクセス:ハバナのホセ・マルティ国際空港から旧市街までタクシーで約30分。
🏨 滞在目安:2〜3泊(カサ・パルティクラルがおすすめ)
🎫 関連記事:→ 【ハバナ旧市街の歩き方】
② ビニャーレス渓谷(1999年登録・文化的景観)
タバコ畑と奇岩(モゴーテス)が織りなす絶景が広がるビニャーレス渓谷。
伝統的なタバコ農業が今も行われており、「葉巻の聖地」としても知られています。
のんびりとした田園風景の中を馬に乗って散策したり、洞窟探検「インディヘナ洞窟」へ行くのも人気。
観光地でありながら、どこか時が止まったような穏やかさが漂っています。
🚗 アクセス:ハバナから車で約3時間(ツアー・長距離バス利用可)
🍃 おすすめ:日帰りでも宿泊でもOK。夕暮れの渓谷が特に美しいです。
🎫 関連記事:→ ビニャーレス渓谷完全ガイド!
🏛 中部エリアの世界遺産
トリニダーとロス・インヘニオス渓谷(1988年登録・文化遺産)
「石畳の街トリニダー」は、18〜19世紀に砂糖産業で栄えたコロニアル都市。
カラフルな家並みと馬車の音が響く光景は、まるで時代が止まったかのよう。
近郊の「ロス・インヘニオス渓谷」は、かつてのサトウキビ農園跡地で、奴隷制度の歴史も語る重要な遺構です。
この2つの地域がセットで世界遺産に登録されています。
🚗 アクセス:ハバナから約6時間、またはサンタクララ経由でアクセス可能。
🕍 見どころ:マヨール広場、カサ・デ・ラ・ムシカ(音楽の館)など。
④ シエンフエーゴス歴史地区(2005年登録・文化遺産)
“南の真珠”と称される港町シエンフエーゴスは、19世紀にフランス系移民が作り上げた整然とした都市計画とネオクラシック様式の建築が特徴です。中心部のホセ・マルティ広場やトマス・テリー劇場など、美しく保存された建物群が並び、当時の都市設計の好例として2005年に世界遺産に登録されました。トリニダーから車で約1時間と立ち寄りやすく、ハバナとはまた違う優雅な街並みを楽しめます。
👉【中部キューバの宝石】トリニダ&シエンフエーゴス徹底比較ガイド!
🌄 東部エリアの世界遺産
⑤ カマグエイ歴史地区(2008年登録・文化遺産)
迷路のような街並みが特徴のカマグエイ。
海賊から街を守るためにあえて複雑な通りにしたと言われ、どこか神秘的な雰囲気を感じます。
美しい教会が点在し、アートギャラリーやカフェも多いため、のんびり歩くのが楽しい町です。
🚆 アクセス:ハバナから国内線または長距離バスで約8時間。
⑥ サンティアゴ・デ・クーバのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(1997年登録・文化遺産)
カリブ海に面したサンティアゴ湾を守る要塞で、スペイン植民地時代の防衛建築の最高傑作。
「カリブ海のジブラルタル」とも呼ばれ、海に突き出した石造りの姿は圧巻です。
夜はライトアップされ、サンティアゴの街を見渡す絶景ポイントにもなっています。
🚗 アクセス:サンティアゴ・デ・クーバ中心部から車で約20分。
⑦ デスンバルコ・デル・グランマ国立公園(1999年登録・自然遺産)
キューバ革命の象徴的な地。
1956年にフィデル・カストロ率いる革命軍が上陸した場所として知られています。
同時に、石灰岩段丘と原生林が広がる自然の宝庫でもあります。
🚗 アクセス:マンサニージョから車で約2時間。
🌿 ポイント:革命史と自然を同時に感じられる貴重なスポット。
⑧ アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園(2001年登録・自然遺産)
東部のホルギン州とグアンタナモ州にまたがる広大な自然保護区。
世界有数の生物多様性を誇り、「キューバ自然の最高峰」とも呼ばれます。
貴重な固有種も多く、エコツーリズムが盛んな地域。
トレッキングや野鳥観察が好きな人にはたまりません。
🚗 アクセス:バラコアから車で約2時間。
⑨ コーヒー農園群跡(東キューバ地方)(2000年登録・文化的景観)
19世紀にフランス移民が築いたコーヒー農園跡で、
当時の石造りの建物や乾燥場が今も残されています。
キューバの農業とヨーロッパ文化の融合を示す貴重な遺産です。
☕ コーヒー好きにはたまらない歴史散歩スポット。
👉【キューバ東部の世界遺産へ】迷路都市、要塞、文化、歴史の自然遺産を巡る最適ルートガイド
🚗 初心者におすすめの巡り方
- 王道コース(1週間):ハバナ → ビニャーレス → トリニダー
- 深堀コース(10日〜2週間):ハバナ → トリニダー → カマグエイ → サンティアゴ・デ・クーバ
- 移動はツアー、Viazulバス(長距離バス)、または国内線を活用。
✨ まとめ:世界遺産から見るキューバの魅力
キューバの世界遺産をめぐる旅は、単なる観光ではなく「時代を歩く体験」です。
スペイン植民地の栄華、革命の記憶、そして人々の笑顔──。
どの土地にもキューバらしい“魂”が息づいています。
次回は、それぞれの世界遺産をより詳しく紹介していきます。
ぜひ、お気に入りの場所を見つけて、あなたもキューバの物語の中へ!
 
  
  
  
  

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