こんにちは、べんすけです。
「メキシコ旅行へ行きたいけれど、直行便は高いから乗り継ぎ便で行こうかな」 「メキシコシティの空港って複雑って聞くけど、英語やスペイン語が不安で迷わないか心配……」
初めてのメキシコ旅行を計画する際、大きな関門として立ちはだかるのが「空港での乗り継ぎ(トランジット)」です。日本からの直行便でない限り、必ずどこかの空港を経由することになりますが、海外での乗り継ぎは日本の常識が通用しない場面が多くあります。
結論から申し上げますと、メキシコへの乗り継ぎは、初めての方にとっては「少し難易度が高い」のが現実です。しかし、事前に全体の「流れ」と「必要な時間」さえ頭に入れておけば、過度に恐れる必要はまったくありません。
この記事では、最も利用者が多い「アメリカ経由」の注意点から、本丸である「メキシコシティ国際空港(AICM)」での具体的な移動手順、初心者がやりがちな失敗ポイントまで、大人の旅にふさわしい確実なノウハウを徹底解説します。
1. そもそもメキシコ乗り継ぎは難しい?
「海外旅行の経験はそこそこあるけれど、メキシコは初めて」という方でも、乗り継ぎと聞くと少し身構えてしまいますよね。
メキシコ乗り継ぎが難しいと言われる理由は主に3つあります。
- 経由地(特にアメリカ)での手続きの多さ
- 現地の空港(メキシコシティなど)の規模の大きさと混雑ぶり
- 英語が通じにくいシチュエーションがあること
しかし、これらは裏を返せば「あらかじめルールを知って、時間に余裕を持ったスケジュールを組んでおけば、すべてクリアできる問題」です。
旅のトラブルの多くは「知らなかったこと」と「時間の焦り」から生まれます。まずは、日本人に最も選ばれている「アメリカ経由」のルートから、その全貌を解き明かしていきましょう。
2. アメリカ経由の場合(超重要:日本 → アメリカ → メキシコ)
メキシコへ向かう際、ロサンゼルス(LAX)やダラス(DFW)、ヒューストン(IAH)など、アメリカの都市を経由するルートは便数も多く一般的です。
ここで初心者が最も誤解しやすいのが、「アメリカはただ通過するだけだから、何も手続きはいらないだろう」という思い込みです。アメリカは、たとえ同日乗り継ぎで最終目的地がメキシコであっても、全員が一度アメリカに入国しなければならないという非常に厳しいルールを持っています。
アメリカ経由の基本的な流れは以下の通りです。
【日本出発】
↓
【アメリカの空港に到着】
↓
① 入国審査(イミグレーションを受ける)※ESTA必須!
↓
② 荷物のピックアップ(手荷物受取所で一度自分のスーツケースを引く)
↓
③ 税関検査を通過
↓
④ 荷物の再預け入れ(乗り継ぎ用のカウンターへ戻す)
↓
⑤ 保安検査(セキュリティチェック)のやり直し
↓
【メキシコ行き便の搭乗ゲートへ】
注意すべきポイント
- ESTA(エスタ)の申請が必須: アメリカに入国するため、事前にオンラインでESTA(電子渡航認証)の申請・取得を済ませておく必要があります。これがないと、日本の空港で飛行機にすら乗せてもらえません。
※なお、ESTAは出発直前ではなく、できれば1週間以上前には取得しておくと安心です。申請自体は通常すぐ承認されますが、まれに時間がかかるケースもあります。 - 荷物は自動で引き継がれない: 日本の空港で「荷物はメキシコまで直行(スルーバゲージ)です」と言われても、アメリカ最初の到着地で必ず一度自分で引き取り、税関を通した後に再預け入れ(ドロップオフ)する必要があります。
このステップをこなすだけで、あっという間に1〜2時間が経過します。アメリカ経由でメキシコへ行く場合は、アメリカでの乗り継ぎ時間も最低2時間半〜3時間は確保されている旅程を選ぶのが鉄則です。
3. メキシコシティ国際空港(AICM)での乗り継ぎ手順
アメリカを無事に通過、あるいは日本からの直行便でメキシコの首都「メキシコシティ国際空港(AICM)」に到着した後の、国内線(カンクンやオアハカ、グアナファトなど)への乗り継ぎについて解説します。
メキシコシティ空港は、2つの巨大なターミナルから構成されています。
ターミナル1(T1)とターミナル2(T2)の違い
- ターミナル1(T1): ANAやJAL(提携便)、ユナイテッド航空、アメリカン航空など、多くの外資系エアラインが発着する、迷路のように細長く巨大なターミナル。
- ターミナル2(T2): メキシコのフラッグキャリア「アエロメヒコ航空」とその提携便(デルタ航空など)が専用で使用する、新しくコンパクトなターミナル。
もし、日本からANAでT1に到着し、そこからアエロメヒコ航空でカンクンへ向かう(T2出発)という場合は、「ターミナル間の移動」が発生します。
ターミナル間の移動はモノレール「エアトレイン(Aerotrén)」で
2つのターミナルは離れており、移動には「Aerotrén(エアトレイン)」という無料のモノレールを利用します。
- 利用条件: 次の便の航空券(搭乗券)を提示すること。
- 所要時間: 乗車時間は約5分ですが、乗り場への移動や待ち時間を含めると、最低20〜30分はかかります。
結論:乗り継ぎ時間は「最低3時間」を強く推奨!
格安の航空券を検索していると、乗り継ぎ時間が「1時間50分」など、2時間を切るタイトな旅程が提示されることがあります。「航空会社が発券しているんだから大丈夫だろう」と初心者は選びがちですが、メキシコシティ空港の混雑を甘く見てはいけません。
入国審査の長い列、荷物のピックアップ(メキシコ国内線への乗り継ぎ時も一度荷物を引き取ります)、ターミナル移動、そして国内線のセキュリティチェック。これらをこなすには、順調にいっても2時間以上かかります。
飛行機が30分遅れただけで、その時点でアウトです。大人のスマートな旅であれば、「最低でも3時間、できれば4時間」の余裕を確保したチケットを予約するのが正解です。
なお、荷物の扱いは「通し航空券(同一予約)」か「別切り航空券」かによって異なります。
多くの通し航空券では、メキシコ国内線までスルーバゲージ(自動で運ばれる)となることが多いですが、航空会社や乗り継ぎ条件によっては、一度荷物を受け取って再預け入れが必要なケースもあります。
必ず出発時、日本の空港で「荷物は最終目的地まで行きますか?」と確認しておくと安心です。
4. 初心者が乗り継ぎで失敗しがちな4つのポイント
ここでは、現地でパニックにならないために、多くの先人がやってしまった失敗例を共有します。これらのリスクを事前に知っておくことで、現地での立ち回りがガラリと変わります。
① 乗り継ぎ2時間のタイトなスケジュールで予約してしまった
前述の通り、これが最大の失敗原因です。遅延や混雑で時間がなくなり、空港内を重い手荷物を持って全力疾走する羽目になります。万が一乗り遅れた場合、次の便への振り替え交渉や、最悪の場合は現地で急遽ホテルを探すなどの大トラブルに発展します。
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② 英語・スペイン語の看板表記でパニックになる
メキシコシティ空港の看板は、基本的にスペイン語が大きく書かれ、その下に小さく英語が併記されています。
- Conexiones(Connecting Flights / 乗り継ぎ)
- Equipaje(Baggage / 荷物)
- Salidas(Departures / 出発) この3つの単語だけでもスマホにメモしておくか、日本にいるうちにeSIMの設定を済ませ、現地でいつでも翻訳アプリが使える状態を作っておくことが大切です。
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③ トイレを探して右往左往し、時間をロスする
長時間のフライト後、飛行機を降りてすぐにトイレに駆け込みたくなる気持ちは分かりますが、空港のエリアによってはトイレが大混雑していたり、清掃中で使えなかったりします。また、メキシコのトイレは日本のようにどこにでもあるわけではなく、トイレットペーパーの流し方にも独特のルールがあります。トイレに時間を取られている間に入国審査の列がどんどん伸びてしまうため、お手洗いはできるだけ機内で済ませておくのがスマートです。
あわせて読みたい: [紙は流しちゃダメ?メキシコのトイレ事情と持参すべき必須アイテム](※トイレ記事へのリンク)
④ 荷物の「再預け入れ」を忘れて国内線ゲートへ向かってしまう
アメリカ経由でもメキシコシティでも同様ですが、「乗り継ぎ(Conexiones)」の看板の案内に従うあまり、バゲージクレーム(手荷物受取所)をスルーしてそのまま次の出発ゲートへ進んでしまうミスが多発しています。荷物を引き取らずに進むと、あなたのスーツケースだけが経由地に置き去りになってしまいます。必ず「一度引き取って、預け直す」を徹底してください。
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5. 結論:初めてのメキシコなら “余裕を買う” つもりでスケジュールを
メキシコ旅行における空港の乗り継ぎは、確かにいくつかのステップがあり、日本国内の移動のようにはいきません。
しかし、失敗する原因の9割は「時間の不足」です。
時間が3時間、4時間と十分に用意されていれば、入国審査の列がどれほど長かろうが、エアトレインの場所を少し迷おうが、落ち着いてスマホで調べながら、あるいは空港スタッフに確認しながら、一歩一歩進むことができます。
「数千円安いけれど乗り継ぎが1時間半のチケット」と、「数千円高いけれど乗り継ぎが3時間半のチケット」があれば、迷わず後者を選んでください。その数千円は、「現地での極上の安心感と体力を買うための投資」です。
万全のスケジュールを組んで、最初の関門である空港の乗り継ぎをスマートにクリアし、最高のメキシコ旅行をスタートさせてくださいね!


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